エレキモーターは、静かで効率的な推進力を求める釣り人にとって欠かせないアイテムです。特に55ポンド推力のモデルは、釣り堀ボートやレンタルボートなどの小型船にちょうど良く、パワーと操作性のバランスが優れています。
中でも多くの方が気になるのが、「100Ahのバッテリーでどのくらい持つのか?」という疑問です。
この記事では、エレキモーター用バッテリーの稼働時間を左右する要素や、具体的な計算方法、そしてバッテリーを長持ちさせる実用的なコツをご紹介します。
エレキモーターの推力とバッテリー容量を理解しよう
本題に入る前に、まずはエレキモーターの推力やバッテリー容量、そして電力消費について基本的な知識を整理しておきましょう。
エレキモーターの推力とは?
推力は、ボートを前に進める力を示し、「lbs(ポンド)」で表されます。たとえば55lbsのエレキモーターは、釣り堀での釣行や湖上でのバス釣りに適しており、静かで安定した動作が可能です。
バッテリー容量とは?
100Ahのバッテリーは理論的に、1Aの電流を100時間供給できます。実際の稼働時間は、エレキモーターが消費する電流値に依存します。
バッテリーの稼働時間に影響する主な要素
100Ahのバッテリーでエレキモーターを使用する場合、その稼働時間はさまざまな要因によって左右されます。
1. 推力レベル
推力が大きいほど、モーターの消費電流も増加します。たとえば30lbsなら電力消費は抑えられますが、55lbsではより多くの電力が必要となります。
2. スピード設定
低速での運転(たとえばスローフィッシング)では、消費電力を抑えられ、バッテリー寿命も延びます。
3. ボートの重量と積載量
釣具・乗員・クーラーボックスなどの追加荷重は、モーターの負担を増やし、稼働時間を短縮します。
4. 水の状態
波や風、流れの強い環境では、モーターの消費電力が増加します。
稼働時間の計算方法(100Ahバッテリーの場合)
100Ahバッテリーがどのくらいの時間使えるかを大まかに把握するには、以下のようなシンプルな計算式を用います。
計算式の例
バッテリー容量(Ah) ÷ モーターの消費電流(A) = 稼働時間(時間)
たとえば、モーターの消費電流が20Aであれば:
100Ah ÷ 20A = 5時間
つまり、理想的な条件下で約5時間稼働可能です。
照明や魚探などを同時使用する場合
照明(5A)や魚群探知機(2A)を併用する場合は、次のように消費電流の合計を計算します:
20A(エレキ)+ 5A(照明)+ 2A(魚探)= 27A
100Ah ÷ 27A ≒ 3.7時間(約3時間42分)
エレキモーター バッテリーの容量選び(100Ahを基準にした目安)
ここまでの計算式を読むと、「理屈はわかったけれど、結局エレキモーターバッテリーは何Ahあれば安心なの?」と思われた方も多いはずです。
実際のフィールドでは、風や流れ、ボートのサイズ、釣り方によって必要な容量は大きく変わりますが、ここでは100Ahバッテリーを基準にした目安を紹介します。
推力別・釣行スタイル別のおおよその目安
あくまで目安ですが、次のように考えるとエレキモーター用バッテリーの容量選びがしやすくなります。
① 30〜40lbs クラスのエレキモーター
風や流れが比較的穏やかなフィールドで、半日〜1日ゆったり流しながら釣るスタイルなら、
→ 100Ahクラスのエレキモーター バッテリー1台で足りるケースが多いです。
② 55lbs クラスのエレキモーター
風が強い日や流れのあるエリアで1日しっかり釣りをする場合、
→ 100Ah1台だとギリギリ〜心許ないことも。
余裕を持たせるなら、100Ah+予備バッテリー、もしくは200Ahクラスのバッテリーが安心です。
③ ハイパワーでの連続走行が多いスタイル
移動距離が長い・ドテラ流しで常時エレキを当て続ける・風裏が少ないフィールドなどでは、
→ 「計算上は足りる」容量でも、実際にはバッテリー残量に余裕を持たせたプランが現実的です。
「迷ったら100Ah」を基準にしつつ、余裕を見てプラスする
初めてエレキモーター バッテリーを検討する場合、12V 100Ahクラスをひとつの基準にするのは悪くない選び方です。ただし、
● ボートのサイズが大きい
● 釣行時間が長い(朝から夕方まで)
● 強風エリアが多い
● 魚探やライブスコープなど電装品も同時に使う
といった条件が重なる場合は、100Ah+サブバッテリーや200AhクラスのLiFePO4バッテリーも視野に入れておくと安心です。
より細かく自分のスタイルに合わせて容量を決めたい方は、ここで紹介した計算式(消費電流A × 使用時間h = 必要Ah)を使って、「想定する最悪条件」でシミュレーションしてみてください。
推力別・消費電流の目安(エレキモーター)
エレキモーターのサイズや推力レベルによって、実際に消費される電流値は異なります。
フルスピード・中速・低速での稼働時間の目安
| スピード設定 | 消費電流の目安 | 稼働時間(100Ahバッテリー) |
|---|---|---|
| フルスピード(100%) | 50~55A | 約1.8~2時間 |
| 中速(50%) | 20~25A | 約4~5時間 |
| 低速(25%) | 10~12A | 約8~10時間以上 |
※ ほとんどの釣り人は、常時フルスピードで使用することは少なく、速度を調整しながらバッテリーを長く持たせています。
エレキモーター用バッテリーを選ぶときは、モーターの推力(lbs)・想定する釣行時間・ボートの総重量の3つを軸に考えるのが基本です。
「とりあえず迷ったら100Ah」の選び方をされる方も多いですが、風や流れの強いフィールドで長時間釣行する場合は、100Ah+サブバッテリーや200Ahクラスのエレキモーター バッテリーも検討すると安心です。
バッテリーを長持ちさせるためのコツ
バッテリーの持ち時間を延ばすためには、運転方法や日常的な管理が大きく影響します。
効率的な使用
速度を落として使用することで消費電力を抑えられ、結果的に稼働時間を延ばせます。必要な場面以外は低速運転を心がけましょう。
適切なバッテリーの保管と充電
使用前にフル充電を行い、完全放電は避けましょう。使用しない季節(オフシーズン)は、涼しく乾燥した場所で50〜70%充電状態で保管するのが理想です。
適切なバッテリー選び
高品質なバッテリーを選ぶことで、1回の釣行での安心感とコストパフォーマンスが向上します。特にリン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、高耐久・軽量・深放電に強く、近年人気です。
軽量&長寿命!LiTimeの100Ahリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの魅力
近年では、多くのアングラーやボートユーザーが、従来の鉛バッテリーからリン酸鉄リチウムイオンバッテリーへと切り替えています。その理由は以下のようなメリットにあります:
● 超長寿命: LiTime製のバッテリーは、4,000以上サイクルの充放電に対応し、長く使えます。
● 軽量設計: 船の総重量を軽減し、運搬や積み下ろしもスムーズ。一人釣行にも最適です。
● 深放電対応: 容量の90%以上を有効活用でき、バッテリー効率が高いです。
● 高速充電対応: 一般的な鉛バッテリーに比べて充電時間を大幅に短縮できます。
LiTime 100Ahバッテリーを選べば、より快適で効率的な釣行をサポートしてくれるでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. エレキモーターをフルスピードで使うと、100Ahバッテリーはどれくらい持ちますか?
エレキモーターの推力(lbs)や実際の消費電流によって変わりますが、55lbs クラスのエレキモーターをフルスピードで連続運転した場合、100Ahのエレキモーター用バッテリーで持つ時間はおおよそ次のイメージです。
● 消費電流が 50A の場合:
→ 100Ah ÷ 50A = 約2時間(理論値)
● 消費電流が 40A の場合:
→ 100Ah ÷ 40A = 約2.5時間(理論値)
実際には、バッテリーを0%まで使い切るのは推奨されないため、安全マージンを考えると「理論値の70〜80%程度」が現実的な目安になります。
また、風や流れが強い日ほどエレキモーターの負荷が増え、エレキモーター バッテリーの持ち時間も短くなる点に注意してください。
Q2. より軽いエレキモーター用バッテリー(LiFePO4)にしても大丈夫ですか?
はい、エレキモーター用バッテリーとしては、鉛バッテリーよりLiFePO4(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーの方が相性が良いケースが多いです。
● 同じ「100Ah表記」でも、LiFePO4バッテリーは鉛バッテリーに比べて実際に使える容量が多い(深放電に強い)
● 重量が大幅に軽くなるため、ボート全体の重量が減り、燃費や走破性も向上しやすい
● サイクル寿命が長く、トータルコストで見ると鉛より有利になりやすい
ただし、エレキモーター側が12Vシステムに対応していること、LiFePO4バッテリー用の適切な充電器を使うことが前提です。エレキモーター用バッテリーをLiFePO4に切り替える場合は、LiFePO4バッテリー充電器とセットでの導入をおすすめします。
Q3. エレキモーター バッテリーの残量はどうやって確認すればいいですか?
エレキモーター用バッテリーの残量(SOC)を正確に把握するには、電圧だけでなく「どれくらい流したか(Ah)」も見られるバッテリーモニターの使用がおすすめです。
1.シンプルな方法:
● 電圧計でバッテリー電圧をチェックし、大まかな残量を推定する
2.より正確な方法:
シャント式のバッテリーモニターを取り付け、
● 残量(%)
● 使用した容量(Ah)
● 現在の電流(A)
をリアルタイムで確認する
特にLiFePO4のエレキモーターバッテリーは、電圧だけでは残量が分かりにくい特性があるため、LiTimeバッテリーモニターのような専用モニターを一台入れておくと、釣行中の安心感が大きく変わります。

Q4. エレキモーター用バッテリーをオフシーズンに保管するときの注意点は?
エレキモーター バッテリーを長持ちさせるには、保管時の状態管理もとても重要です。特にLiFePO4バッテリーの場合は、次のポイントを意識してください。
① 満充電・0%のどちらでも保管しない
● 残量50〜70%程度で保管するのが理想です。
② 直射日光と高温を避ける
● 高温環境(車内放置など)は寿命を大きく縮めます。
● できるだけ涼しく、温度変化の少ない場所に保管しましょう。
③ 端子の汚れ・ゆるみをチェック
● 端子部分の腐食や緩みがないかを確認し、必要に応じて清掃・締め直しを行います。
④ 数ヶ月に一度は状態確認をする
● 長期保管中も、数ヶ月に一度は電圧・残量をチェックし、必要に応じて追い充電を行います。
こうした基本を守ることで、エレキモーター用バッテリーの性能と寿命をしっかり維持し、次のシーズンも安心して使うことができます。
Q5. エレキモーター用バッテリーは100Ahあれば足りますか?
釣行スタイルやフィールド次第ですが、30〜40lbs クラスのエレキモーターで半日メインの釣行が中心であれば、100Ahのエレキモーター バッテリー1台で足りるケースが多いです。
一方で、
● 55lbs クラス以上のエレキモーターを使う
● 風や流れが強いフィールドで1日しっかり釣りをする
● 魚探やライブスコープなど他の電装品も同じバッテリーから取る
といった条件が重なる場合は、100Ahだけでは心許ないこともあります。
その場合は、
● 100Ah+サブバッテリー
● もしくは200AhクラスのLiFePO4エレキモーターバッテリー
といった構成を検討すると安心です。
自分の釣行スタイルに近い容量のモデルは、エレキモーター用バッテリー一覧から比較してみてください。
次の釣行をもっと快適にするために
釣り堀でのゆったりとした休日、早朝のソロ釣行、湖上でのバス釣り――。そのすべてを支えるのが、信頼できるエレキモーター用バッテリーです。
高性能なバッテリーをお探しなら、LiTimeのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーをぜひチェックしてみてください。














































































