電池の並列と直列の違いとは?電圧・容量・つなぎ方をわかりやすく解説

FUMary
FUMary
2026年4月22日

電池をつなぐ方法には、直列接続と並列接続の2種類があります。

しかし、「直列と並列の違いがよくわからない」「バッテリーをつないだあと、電圧や容量がどう変わるのか知りたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。

実は、電池の並列と直列の違いを理解すると、どのような場面でどちらの接続方法を選べばよいかがわかりやすくなります。

たとえば、直列接続と並列接続の違いとして、直列では電圧が変わり、並列では容量(Ah)が変わるのが基本です。これは電池だけでなく、バッテリーの直列・並列の違いを考えるうえでも大切なポイントです。

この記事では、電池やバッテリーの並列・直列の違いをわかりやすく整理しながら、電圧・容量・つなぎ方の基本をやさしく解説します。

電池の並列接続と直列接続の違いとは?

電池の直列接続と並列接続の違いは、つなぎ方と接続後に変わる数値にあります。

直列接続は、電流の通り道が1本になるように部品を順番につなぐ方法で、電圧が上がるのが特徴です。

一方、並列接続は、電流の通り道が枝分かれするように並んでつなぐ方法で、容量(Ah)が増えるのが特徴です。

電池の並列接続と直列接続の違いについて

直列回路と並列回路は何が違うの?

直列回路と並列回路の違いは、回路の中で一定になるものが異なる点です。

直列回路では電流が一定で、並列回路では電圧が一定になります。

電池の並列接続と直列接続の違いをひと目でわかる比較表で確認

ここまでの内容を、並列と直列の違いがひと目でわかるように表で整理すると、次のようになります。


直列接続 並列接続
つなぎ方 プラス端子とマイナス端子を順につなぐ プラス同士、マイナス同士をつなぐ
直列回路と並列回路の違い 電流が一定 電圧が一定
電圧(V) 増える 変わらない
容量(Ah) 変わらない 増える
向いている用途 高い電圧が必要な機器 使用時間を延ばしたい場合

電池の直列接続とは?仕組みと特徴を解説

電池の直列接続とは、1つの電池のプラス端子と、次の電池のマイナス端子を一本道に次々つなぐ方法です。

この接続では、電圧(V)が加算され、容量(Ah)は変わりません。

直列接続で電圧・容量はどう変わる?

直列接続では、電圧は加算され、容量(Ah)は変わりません。

  • 合計電圧(V)= 各バッテリーの電圧(V)の合計
  • 合計容量(Ah)= 1台あたりの容量(Ah)

たとえば、12V100Ahの電池を2個直列接続すると、

  • 電圧:24V
  • 容量:100Ah

となります。

バッテリー容量(kWh)は次の式で計算できます。

バッテリー容量(kWh) = 電圧(V)× 容量(Ah)÷ 1000

そのため、

  • 24 × 100 ÷ 1000 = 2.4kWh

となり、24V100Ah(2.4kWh)になります。

電池の並列接続とは?仕組みと特徴をわかりやすく解説

電池の並列接続とは、プラス端子同士、マイナス端子同士をそれぞれつなぐ方法です。

この接続では、電圧(V)は変わらず、容量(Ah)が加算されるのが大きな特徴です。

並列接続で電圧・容量はどう変わる?

並列接続では、電圧(V)は変わらず、容量(Ah)が加算されます。

つまり、並列接続は電圧を変えずに、より長く電力を使いたいときに適した接続方法です。

計算式で表すと、次のようになります。

  • 合計電圧(V)= 1台あたりの電圧(V)
  • 合計容量(Ah)= 各バッテリーの容量(Ah)の合計

たとえば、12V100Ahの電池を2個並列接続した場合は、

  • 合計電圧:12V
  • 合計容量:100Ah + 100Ah = 200Ah

となります。

バッテリー容量(kWh)を求める式に当てはめると、

  • 12 × 200 ÷ 1000 = 2.4kWh

となるため、12V100Ahの電池を2個並列接続すると、12V200Ah(2.4kWh)になります。

12Vバッテリーを例に、直列接続と並列接続の違いを比較

12Vバッテリーを2個使う場合、直列接続では24V100Ah、並列接続では12V200Ahになります。

どちらも同じ2個のバッテリーを使っていますが、接続方法によって変わるのは、電圧と容量の表れ方です。

ここでは、12V100Ahのバッテリーを例に、直列接続と並列接続の違いを具体的に見ていきましょう。

項目 直列接続 並列接続
接続前の条件 12V100Ah × 2個 12V100Ah × 2個
接続後の電圧 12V + 12V = 24V 12V
接続後の容量 100Ah 100Ah + 100Ah = 200Ah
エネルギー量の計算 24 × 100 ÷ 1000 12 × 200 ÷ 1000
総エネルギー量 2.4kWh 2.4kWh
接続後の仕様 24V100Ah 12V200Ah
向いている場面 24V機器を使いたい場合 12V機器を長く使いたい場合

どちらも総エネルギー量(kWh)は同じになる?

同じ仕様のバッテリーを同じ数だけ使う場合、直列接続でも並列接続でも、総エネルギー量(kWh)は基本的に同じです。

なぜなら、接続方法によって変わるのは主に電圧(V)と容量(Ah)の組み合わせであり、バッテリーそのものの総エネルギー量が増減するわけではないからです。

総エネルギー量は同じでも、接続方法によって電圧と容量の表れ方が異なるのがポイントです。

そのため、直列接続と並列接続は「どちらが大きいか」で選ぶのではなく、使用する機器に必要な電圧や使い方に合わせて選ぶことが大切です。

  • 12V200Ah:12V機器をそのまま使いながら、使用時間を延ばしたい場合に向いている
  • 24V100Ah:24V機器や、より高い電圧が必要なシステムに向いている

つまり、12V200Ahと24V100Ahは、同じエネルギー量を異なる電圧・容量の形で持っている構成と理解できます。

直列接続と並列接続はどちらを選ぶべき?

直列接続と並列接続のどちらを選ぶかは、使用する機器や構想している電源システムによって決まります。

大切なのは、先に必要な電圧を確認し、そのうえでどのくらいの時間使いたいかを考えることです。ここでは、接続方法を選ぶときの基本的な考え方を整理します。

① 使用する機器に必要な電圧で選ぶ

直列接続と並列接続を選ぶときは、まず使用する機器や電源システムに必要な電圧を確認することが重要です。

バッテリーの接続方法は、12V・24V・48Vのどれで使うかによって考え方が変わるため、最初に必要なシステム電圧を決めておく必要があります。

必要な電圧に足りない場合は直列接続で電圧を上げ、必要な電圧をすでに満たしている場合は、その電圧を維持したまま構成を考えます。

つまり、接続方法はバッテリー単体の数字から決めるのではなく、機器側が求める電圧条件に合わせて選ぶのが基本です。

たとえば、手元に12Vの同じ仕様のバッテリーが複数ある場合、24Vや48Vの機器に合わせるには直列接続を検討し、12Vのまま使いたい場合は電圧を変えない構成を考えます。

このように、並列接続か直列接続かを判断する前に、まずは自分が構想する電源システム全体の電圧を明確にすることが大切です。

② 必要な使用時間で選ぶ

接続方法を考えるときは、必要な電圧だけでなく、どのくらいの時間使いたいかもあわせて確認することが大切です。

同じ電圧条件を満たしていても、求める使用時間によって必要なバッテリー容量は変わります。

使用時間を延ばしたい場合は、必要なシステム電圧を維持したまま、容量を増やせる構成を考えるのが基本です。

そのため、すでに必要な電圧を満たしている場合は、並列接続によって容量(Ah)を増やす方法が選ばれます。

使用時間の目安は、次の式で計算できます。

使用可能時間(h)= バッテリー容量(kWh)÷ 機器の消費電力(kW)

たとえば、バッテリー容量が2.4kWhで、機器の消費電力が0.6kWの場合、

  • 2.4 ÷ 0.6 = 4時間

となり、理論上は約4時間使用できる計算になります。

このように、接続方法を選ぶときは、単に直列か並列かを考えるのではなく、機器に必要な電圧を満たしたうえで、必要な使用時間に応じて容量をどう確保するかという視点で考えることが重要です。

③ 迷ったときに確認したいポイント

迷ったときは、バッテリー単体ではなく、電源システム全体の条件を確認することが大切です。

特に、次のポイントを順番に確認すると判断しやすくなります。

  • 使用する機器は何Vで動作するか
  • どのくらいの時間使いたいか
  • 必要なバッテリー容量(kWh)はどれくらいか
  • バッテリー、BMS、充電器がその構成に対応しているか

つまり、直列接続と並列接続は、単体バッテリーの数字だけで決めるのではなく、自分が構想する電源システムに合わせて選ぶのが基本です。

まとめ

電池の直列接続と並列接続の違いは、電圧(V)と容量(Ah)の変わり方にあります。

直列接続では電圧が加算され、並列接続では容量が加算されます。また、同じ仕様のバッテリーを同じ数だけ使う場合、総エネルギー量(kWh)は基本的に同じです。

そのため、接続方法を選ぶときは、まず使用する機器に必要な電圧を確認し、そのうえで必要な使用時間に応じて構成を考えることが大切です。

最大4P4S対応のLiTimeバッテリー
最大4P4S対応のLiTimeバッテリー 電源システムに合わせて直列・並列接続を検討するなら、最大4P4S対応のLiTimeバッテリーもぜひチェックしてみてください。
車載グレードのLiFePO4セル採用で4,000回以上の充放電サイクルに対応し、12Vから48Vまで豊富な容量モデルを展開。さらに、軽量・省スペース設計に加え、Bluetooth・低温保護・自己加熱機能を搭載したモデルもあり、幅広い用途に対応できます。
▶ LiTimeバッテリーを見る
FUMary
FUMaryさんは、製品についてしっかりと理解し、その魅力をやさしく丁寧に伝えるプロのライターです。特にLiFePO4(リン酸鉄リチウム)バッテリーに詳しく、専門的な内容もわかりやすい言葉で紹介してくれます。読者の目線に立った文章づくりを大切にしており、「知りたいことがちゃんと伝わる」と評判です。

LiTimeに参加

新しい暮らしと発見
メールアドレス *

関連記事

LiTime 夏のLiFePO4バッテリーセール開催中!

LiTimeの人気LiFePO4バッテリー&周辺機器が最大60%OFF! 車中泊、防災、家庭用蓄電、夏のアウトドアや節電対策にぴったりのアイテムを特別価格でご提供します。

さらに、48時間タイムセールや、期間限定ポイント2倍も実施中。加えて、30日間のプライスマッチ保証、安心のサポート、無料配送で、購入前後も安心してご利用いただけます。

-

▶ LiTime 夏のLiFePO4バッテリーセールページはこちら